かんぽ生命。キャリアと銀行の天下りが経営の舵を取る、朽ちた宝船

保険

かんぽ生命の記者会見を聞いて、彼らは何が言いたいの?と疑問を持った方も多いかと思います。今回は、かんぽ生命について簡単にまとめていきます。

郵政民営化前と後では別会社

抜群の貯蓄性を誇る簡易保険

公営時代、簡易保険と言う名称で販売さてていました。高利回りの上各種招待旅行等。加入しているだけでガンガンお金が増えて特典も満載しかも親方日の丸。入らない理由を探す方が難しい最強の商品として君臨していました。

民業圧迫防止の加入制限

ここまで完全無欠の簡易保険ですが、上限の加入限度があり。現在でも一人1000万円(条件次第で2000万円)といった制限を設け、他の保険会社に配慮し共存していました。

誰でも簡単飛ぶように売れる簡易保険。販売話法は貯蓄しましょうの一言

保険とは名ばかりで日の丸の元貯蓄を推進するだけで営業成績はうなぎ登り。他社と競争も無く。ただ貯蓄を勧め続けた簡易保険にやがて暗雲が迫って来ます。

本当は簡単飛躍と没落の転換点、自立を求められた郵政民営化

公営ではできない多様化が可能に

公営時代は、民業圧迫防止の為様々な制限が掛けられていましたが、それを解除。保有する莫大な資産を使って、貯蓄だけでは無く。これ迄よりさらにお客様の生活を守る日本の冠たる保険会社を目指すはずでした。

無条件で親方日の丸時代の顧客を引き継いでしまった事が発端

通常の新規保険会社が直面する問題は、保有契約を増やす為の顧客獲得です。買収による新規参入であっても、順風満帆の保険会社を買収する事など、ほぼ不可能です。そのため各社は顧客獲得の為魅力的な商品開発に力を入れます。

簡易保険の顧客にそのままかんぽ生命を営業

ところが、かんぽ生命には莫大な保有契約が譲渡されました。このため公営時代の簡易保険のただの延長としてかんぽ生命は始動してしまったのです。言葉を変えれば延命と言えるかもしれません。

何故これだけ有利な環境を与えられたのに、凋落したか

滞る商品開発

民営化時点で、国家権力にものを言わせ商品開発のプロを招聘するなりして、高齢化社会であれ、ゼロ金利であれ時代にあった商品開発を出来る地盤を作るなり。革新的な意見が言えるカルロス・ゴーンの様な経営者を招ければ良かったのですが。かんぽ生命が選んだのは、引退後の天下り寄せ集めでした。

麒麟も老いては駑馬に劣る。天下りの食い物にされたかんぽ生命

現在の役員を見てもわかる様に、銀行員、キャリア官僚、大手保険会社での、天下りばかりです。生え抜きではないため愛着も無く、恙無く収入と退職金を受け取る為に、下って来た偉いさん達。若かりし頃は、各部署の精鋭として辣腕を奮ったであろう彼らでも老いには勝てません。人脈と政治力だけの老獪にあるのは保守のみです。

改革は望めず

恐らく社内社外から改革案は山のように上がったはずです。油の乗った起業家や外資経営者に取って、かんぽ生命は完全武装の大型空母に金銀財宝を満載した宝船に見えていたことでしょう。自分が操船出来ればと言う思いを一体何百人が夢想した事でしょうか。しかし変化を嫌い改革は一切されずさらに暗雲は濃くなります。

変化では無く。停滞を望んだ先

停滞の方法

かんぽ生命が選んだ道は、新規開拓でも新商品開発でも無く、既契約者への追加営業でした。高金利前提の商品を低金利に無理やり当てはめてマイナーチェンジ、それを奥目もなく新商品と歌い市場投入し押売の様に高齢化した既契約者売りつける。詐欺の様なビジネスモデルを作り上げました。

信頼性が、無い分オレオレ詐欺のほうがマシ

オレオレ詐欺であれば、怪しいですしイザとなれば警察に駆け込む事も出来ますが、郵便局員に警察を呼ぶわけにも行きません。結果高齢者が食い物にされ今回の事件に発展しました。

まとめに変えて民営化は起点に過ぎない

民営化や低金利、高齢化を事件の原因にしたがる方々が沢山いますが、そもそも前提が間違えています。企業は時代に合わせ変化していくしか生き残るすべがない生物です。保身しか考えず顧客を食い物にする天下りに経営を任せたことが全ての元凶です。

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