かんぽ生命と日本郵便の関係を解説。奇妙な代理店制度

保険

かんぽ生命による不適切な保険販売が世間騒がせていますが、正確には【かんぽ生命の代理店である日本郵便】が不適切な販売を行ったが正確な表現となります。保険会社と代理店の関係の含めて解説します。

かんぽ生命は保険を作り契約を管理するのが仕事

保険会社は製造業で営業をしない

すべての保険会社に当てはまりますが、基本的に保険会社の【社員】が営業をすることは例外を除きあまりありません。営業しているのは、保険会社の委託を受けた【直属販売員】や【代理店の社員】です。

何故営業をしないのか?表の事情

経費削減が最大の理由と言われています。人を雇用する為には大変費用がかかるため。営業活動を販売員や代理店に委託することにより販売量に応じた支払いが可能性になり固定費が削減できます。

裏の事情、トカゲの尻尾切り

何か問題が発生したときに、保険会社へのダメージを削減するためと考えられています。個人向けに複雑な金融商品の販売を拡大しようとすれば、必ず理解不十分な契約も発生しますし、他社との競合で力技が必要なケースもありえます。

保険会社は相互扶助の精神を持つ潔白さが必要

保険会社自身は潔白であり続ける必要があります。それがお客様の安心に繋がるからです。だからこそ聖業という言葉が使われたりします。

聖業と営業

保険を開発販促することは、正に聖業と言えます。しかし営業活動には綺麗事では済まないことが山のようにあります。【保険業界はインテリが作ってヤクザが売る】【士農工商代理店】と言われていた時代があるくらいです。

かんぽ生命による謝罪会見の特異性と異常性

本来は代理店である日本郵便が単独で謝罪すべき

もし他保険会社の代理店不祥事であれば、代理店に責任であり。保険会社は金融庁と一緒に代理店を調査する立場にあります。それが代理店社長と一緒になって謝罪すると言うことは本来ありえない事なのです。

本来の力関係は【金融庁】>【かんぽ生命】>【代理店:日本郵便】

本来はかんぽ生命の指導監察を金融庁が行い、日本郵便の指導監察をかんぽ生命が行うことから、代理店への指導不足を謝罪するならわかるのですが、謝罪会見の主役として、代理店の不始末を詫びると言うのは腑に落ちませんでした。

専属代理店に問題あり

健全な保険会社と代理店の関係

通常保険会社は複数の企業と代理店契約を結び、代理店に不祥事があれば指導し、改善しなければ切り捨てます。代理店側も乗合代理店化して保険会社の比較推奨を行い保険会社に魅力がなければ委託解除を行います。

かんぽ生命は日本郵便で専売

記者会見からも伺えましたが代理店である日本郵便が、保険会社のかんぽ生命よりも【偉そう】に見えました。恐らく日本郵便はアフラックなどの保険会社を乗合、多角化していくなか、かんぽ生命よりも立場が上になってしまったのでしょう。

保険会社と代理店が対等な立場である必要性

保険会社がより良い商品開発を行うためにも、代理店から選ばれると言う基準は必要です。また代理店も保険会社から見放されない様に営業とコンプライアンスにバランスを取り続ける必要があります。お互いが監視し合う形が理想です。

謝罪会見での質問【専売が限界ではないのか】

公式回答として問題ないと発言がありましたが、今回の明らかに自浄作用が働かない顛末は。日本郵便に対して強く指導することができなかったからと考えます。

まとめ

保険業界全てにおいて大なり小なり不適切な営業はあります。お客様保護そして保険に携わる全ての人々の社会的地位向上の為に。保険会社と代理店そしてお客様が対等な立場で監視しあう関係構築が重要です。

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