かんぽ生命不適切な契約乗換え【乗換え潜脱】の詳細。なぜ無保険になるリスクを負ってまで不適切な手続きを行ったのかを解説

保険

かんぽ生命の不適切な乗換え手続き【乗換え潜脱】により2万件以上の契約者が無保険になったことが問題になっています。本来、旧契約から新契約に契約を転換するさい正当な手続きを行えば起こり得なかったこの事案について、なぜ【乗換え潜脱】が行われたのかを解説します。

乗換えは新契約より成績換算が低い為乗換え潜脱を行った

単純に営業成績の為

新契約と比べ乗換え契約の場合成績の換算は半分以下になります。営業職員として成績を上げていく為には、新契約扱いで契約を取らざるをなないのです。

乗換え潜脱とは

かんぽ生命特有のルールになりますが、一定条件を満たせば同一のお客様から乗換え契約を頂いても、新契約として扱うと言う異常な内部規定です。

前4後7

新契約を締結する4ヶ月以上前、もしくは7ヶ月以上後であれば、乗換え契約ではなく、新契約として成績換算を認めると言うルールです。このルールはかんぽ生命独自のルールであり少し異常と言うより異様に写ります。

一般の生命保険会社は短期でなければ基本的に新規扱い

個人的には乗換えそのものに疑問はありますが、一般の生命保険会社では、年数規定に差はありますが、短期での乗換えでなければ新規として扱うという保険会社が多いです。

かんぽ生命で乗換え潜脱が行われた背景

保険金上限規定が低い為、新規での保険契約が困難

保険金の上限1,000万円が明らかにボトルネックとなっています。新契約後4年経過で2,000万円になりますが、それでも複数契約を結べば上限に届いてしまいます。

正規の乗換え手続きには不利益の説明が必須

かんぽ生命に限らず、乗り換え契約の場合、不利益になる可能性を6項目程説明説明しなければならないことが定められています。その中には類似商品の場合、昔の契約の方が有利な契約の可能性が高い。というような記述もあり、商品内容に大きな変化がないかんぽ生命では、不利益の説明を行わない為に、乗換え潜脱を行ったのではないかとも思えてしまいます。

10年満期養老の闇

元本割れするため、現在では殆どの生命保険会社があまり販売していない、10年満期の養老ですが、かんぽ生命では販売推奨がされています。元本割れするこの養老保険を販売する理由は新規契約の為です。

満期後の再契約は新規扱い

10年後満期金が発生するこの保険は、まさにかんぽ生命の命綱です。乗換え潜脱を行う必要なしに、10年毎に保険金上限額を開けることができ、満期金を次の保険の掛け金に当ててもらうことで、安定した新契約を受領できるからです。

何故既契約者の契約を乗換え潜脱してまで新契約にしたいか

商品力低下とインターネット普及に伴う若年層のかんぽ生命離れ

インターネットを使えば簡単に保険会社毎の、商品内容や掛け金を比較することができます。経営の費用が割高なかんぽ生命の商品内容や掛け金は、他社に見劣りするため、情報収集後にかんぽ生命が選ばれることはあまりありえません。

ターゲット層の高齢化

若年層が新契約を結ばない以上、古き良き民営化前の簡易保険を知っており。かつ情報収集媒体が限られてくる年配者をターゲットに据えるしか道がなかったと考えられます。

年配者も他の保険会社と奪い合い

ただし年配者でも、自身で情報収集できる方々は沢山おられますし、本人が情報収集を行わなくても、ご家族や友人また他の保険会社が営業をかけてきます。

かんぽ生命は新契約より解約の方が多い

保険会社の根本を揺るがす様な内容ですが、契約者に保障を支払う為には微増でも良いので契約を増やしていく必要があります。ですがかんぽ生命において年間数万件数単位で契約が減少を続けています。

かんぽ生命のにとって劇薬、終身死亡保険【ながいきくん】

終身死亡保険とは

終身保険は満期が無い為、保険会社の新契約が常に増加する前提で商品設定が行われます。

終身死亡保険には貯蓄性がある

商品にもよりますが、終始死亡保険には銀行預金と比較して高い貯蓄性があります。ですので老後の積立などに複数名義契約することも珍しくありません。その他保険金の上限が契約者の年収から計算される他の保険会社では資産形成の為にも販売推奨されています。

かんぽ生命には保険金上限がある

かんぽ生命には新規1000万円の上限があるため、複数契約が困難な現状です。しかし平均寿命が上昇する現在。かんぽ生命だけが取り扱わないという選択は取れなかったと考えられます。

ながいきくん:おたのしみ型とは保険金上限を開けるため

死亡保険金の一部を強制的に解約返金する、奇妙な商品です。他の保険会社では解約返金時期や金額を、一部解約として一定条件のもと自由に行えるにも関わらず。かんぽ生命では割高なこの商品の販売が推奨されています。これも保険金上限を開けるためと考えられます。

まとめ

お客様が無保険になるリスクを承知の上乗換え潜脱を行った営業職員にも責任の一端はあるかもしれません。ですが発覚しているだけで数万件に及ぶ乗換え潜脱を一部の職員が悪意を持って思いつき実行されたなど到底思えず。かんぽ生命内でむしろ乗換え潜脱が推奨されていたのではないかとの疑念を抱かせる問題です。

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